赤ちゃんの目は育てる必要があるって知ってますか?
2018.03.17 Saturday
ベビーサイン教室「ことりの」講師の石井敦子です。
3月は別れの季節ということで、ここのところ幼稚園ママとのお別れランチ会、読み聞かせグループのお疲れ様ランチ会、PTAの食事会などなど・・・。
何かと時間もお金も出て行く季節です…ね
そんな中で一人のママ友さんから聞いた話。
「この間ね、1歳くらいの子どもをベビーカーに乗せて歩いているママを見て、びっくりした事があって!」
「ベビーカーにスマートフォンを付けてたの!」
一瞬意味が分からなくて確認したところ、ようするにこのような状態だったそう↓
マジっすか!
スマホ育児がそこまで!!!
最初に断っておきますが、スマホに触れる時間ができるだけ少ないと良いなと思っていますが、別に子どもにスマホを渡す事を否定するつもりはありません。
どうしても頼りたくなる気持ちも分かるし、もしかしたらベビーカーのママさんは子どもの為に良かれと思ってやっていたのかもしれません。
でもどうか、ベビーカーで移動している間は周りの景色を赤ちゃんに見せて楽しませてください。(もちろん、サインを使いながら景色を一緒に楽しめると一番ベスト!)
スマホを見ている間、せっかく目を育てるチャンスを奪っているんです。
見る力とは検査で測る「視力」のことではありません。
「ものを見る仕組み」のことをいいます。
例えば…
- ものを目で追う
- 視線をすばやく動かし、見たい物から見たい物へと視線と飛ばし素早く焦点を合わせる
- 見ている物の奥行き感や距離感を頭の中で理解する
- 物の手触りや質感を見ただけで理解する
このような眼球の動きや見ている物の理解は、経験を繰り返さないと身につかない物なのです。
見る力がつかないまま小学生になってしまったらどうなるでしょう?
- 文字は読めるが、文章中の字を目で追うことが出来ず、教科書の音読がたどたどしい。または読めない。
- 奥行き感が分からないことで、スポーツが苦手だったり、よく怪我をする。
- 焦点を合わせるのが苦手なので、黒板と手元へのピントを合わすのが遅く、ノートへの筆記が極端に遅い。
などなど。
理解力はあるのに、物を見る能力がともなわない為に学習障害につながるケースが、少なからずあるんだよってことを子育て中の方には知っておいてほしいです。
というのも、自分自身が今困ってて😅
もうすぐ3年生の息子が小学校に入ってから、
- 板書が遅い
- 文字をマスにバランス良く書けない
- スポーツが苦手
何故できないのか悩んで、病院に調べに行って言われたひとことが、
「目の能力が弱いんですよ」
は??
目の能力って?
「目=視力」の知識じゃ意味不明だったので、2月に福岡でビジョントレーニングについて、みっちり2日間勉強してきて、やっと、本当にやっとスッキリ理解できました
物を見るって、経験なのねと。
ああ。
出産前に知識として欲しかった。
沢山の物を見て、沢山動いて確かめて、経験して、初めて脳は見ている物を理解します。
普通に子育てしていれば、目の機能は順調に育つ物でしょう。
が、今はスマホにテレビ、不審者が出るから外で遊ぶのは控えめに…の世の中。
親が意識して目を育てる子育てが必要だと感じました。
だから、あなたに小さなお子さんが居るなら、スマホの時間(テレビも)は短めに。
視聴時間が長くなった時は、目の発育のために、ちゃんと休憩時間をとってあげてくださいね